生物科学研究所 Laboratory of Biology 井口研究室ホームページ

生物科学研究所(長野県岡谷市) Laboratory of Biology, Okaya, Japan

Yutaka Iguchi 井口豊

Yutaka Iguchi
Director, Laboratory of Biology

If you have questions or need more information about our research, click here: Contact Information.

井口豊
生物科学研究所(長野県岡谷市)

生物科学研究所は,長野県岡谷市の研究教育機関であり,人間を含む生物およびその環境を広く研究教育対象としています。

問い合わせや講演依頼は,所在地と連絡先を参照して下さい。分野を問わず,日本国内外の学生や研究者に対して,研究協力や統計データ解析支援を行なっています。最新情報は,生物科学研究所ニュースに書かれています

LIST

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研究例の紹介

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統計学およびデータ解析の解説

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辰野町の外来種ホタル問題

長野県上伊那郡辰野町の松尾峡は,かつては自然のホタルの名所だったが,観光目的で,国内最大規模の外来種ゲンジボタルを移入養殖し,生物多様性撹乱を引き起こしている地である。2019 年現在も,有効な在来種ホタル保護の対策を取らずに,有料でホタル見学をさせている観光地である。

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長野県の自然環境問題

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諏訪地域の自然と地形地質

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文化昆虫学

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全国ホタル研究会関連

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生物科学研究所ニュース

全般

著作物や研究発表に関しては,Publications (研究論文など)に,随時追加,あるいは,PDFのアップが行なわれるので,チェックしてほしい。

全国の研究者,大学生や大学院生に対して,研究協力や統計学的データ解析の支援を行なっています。さらに,小学生から高校生に対して,科学研究の支援も行なっています。それらの内容については,井口研究室の教育と研究協力を参照して下さい。


2024 年 11 月 14 日

ウェブページ更新:

カブトムシ雄の角長と闘争頻度について

このサイトの記述を PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。

Flexible tactics in fighting frequency of small males in the Japanese horned beetle Trypoxylus dichotomus septentrionalis

カブトムシ雄の闘争頻度の柔軟戦術

DOI: 10.5281/zenodo.14134052


2024 年 11 月 11 日

ウェブページ更新:

以下のサイトの記述を PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。

比率の差 Z 検定の注意点:統合比率を使う理由
DOI: 10.5281/zenodo.14064942

NHK実践ビジネス英語: 統計学用語・四分位 quartile を巡って
DOI: 10.5281/zenodo.14069478


2024 年 11 月 7 日

ウェブページ更新:

日本のカブトムシは AllomyrinaTrypoxylus か? 属名変更を巡って

このサイトの記述を PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。
DOI: 10.5281/zenodo.14038791


2024 年 11 月 4 日

ウェブページ更新:

カイ二乗検定(独立性検定)から残差分析へ:全体から項目別への検定

このサイトの記述を PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。
DOI: 10.5281/zenodo.14034800


2024 年 10 月 29 日

ウェブページ更新:

アリの歩く速さと走る速さ

このサイトの記述を PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。
DOI: 10.5281/zenodo.14006287


2024 年 10 月 17 日

ウェブページ更新:

四分位数と四分位群:複数定義と用語の区別,その歴史

このサイトの記述を PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。
DOI: 10.5281/zenodo.13889521


2024 年 7 月 16 日

Iguchi Y (2024)
Male Morphological Dimorphism in the Genji Firefly Nipponoluciola cruciata in Central Japan
Advances in Entomology, 12: 203-209.
DOI: 10.4236/ae.2024.123016

ゲンジボタルの形態データをアロメトリーとクラスター分析した結果,関東山地を挟んで,群馬県と山梨県の個体群で二型を示して区別されることが判明した論文。


2024 年 7 月 1 日

水上聡子・井口豊・北川直規 (2024)
課題解決型地域づくりを担う人材育成の可能性―坂井市まちづくりカレッジのプログラムとコンピテンシーに着目して―
日本建築学会計画系論文集 89: 1403-1413.

福井県坂井市におけるワークショップ共同研究の成果です。持続可能な社会作りを目指したコンピテンシー評価を利用した研究です。

ウェブページ更新:

入倉・三宅の地震動評価式を大槻のデータで残差分析

サイトを PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。
DOI: 10.5281/zenodo.12606383


2024 年 6 月 18 日

ウェブページ更新:

ゲンジボタルの形態的二型: 群馬と山梨の比較

これまでのゲンジボタルの形態データをアロメトリーとクラスター分析した結果,関東山地を挟んで,群馬県と山梨県の個体群で二型を示して区別されることが判明した解説。


2024 年 5 月 11 日

ウェブページ更新:

恐竜とホタルの里・福井県勝山市から辰野町と上高地を考える

ゲンジボタルの属名を Luciola から,Nipponoluciola に変更した。このサイトを PDF にして, Zenodo リポジトリに登録した。
DOI: 10.5281/zenodo.11174067


2024 年 4 月 28 日

共著論文が発表になりました。

尾之上高哉・井口豊 (2024)
ブロック練習に指摘される弱点は, 実際に顕在化するのか?
—教場に根付いているブロック練習を問い直す—
教育心理学研究 72(1): 1-10.

効果的な学習法に関する共同研究の成果です。


2024 年 4 月 27 日

ウェブページ更新:

諏訪湖に飛来したアメリカコハクチョウ:
岡谷市に新たに開設された長野県諏訪湖環境研究センター の位置情報を追記した。

長野県箕輪町 中曽根の権現桜と伊那断層:
長野県天然記念物中曽根の権現桜のブログ記事の再掲である。文献情報を加えた。


となりのヒグマ山ありダニあり: 北海道日高町ポスター

2023 年の全国ホタル研究会・北海道日高大会の思い出。

長野県下諏訪町におけるウスバキトンボの観察記録

ウスバキトンボ (Pantala flavescens) の観察記録を再掲した。


2024 年 2 月 9 日

ウェブページ更新:

この問題に関しては,黒木玄さんの X (旧 Twitter) での解説が非常に重要である(X 2024年1月27日午後2:01 およびその後の補足)。

対応あるノンパラメトリック検定 Wilcoxon 符号順位検定に対しては,差データの分布対称性が仮定される。


2024 年 1 月 26 日

故・大場信義さんが示した箱根のヒメボタル二型と,三石暉弥さんが示した長野県のそれは,異なるものであるかもしれない,という形態分析の論文。

Iguchi Y (2024)
Geographic Differences in Allometric Patterns of Males of the Japanese Firefly Luciola parvula.
Advances in Entomology, 12: 18-23.

関連サイト

セグメント回帰で樹木剪定強度の限界を調べた論文の紹介。

Iguchi, Y. (2024)
Change Point Analysis to Detect the Effect of Pruning Severity on Tree Growth
Open Journal of Forestry 14: 67-73.

関連サイト


2023 年 12 月 29 日

私が統計データ解析をサポートしてきた島田英泰さん(緑生環,神奈川県相模原市)の樹木保全研究の論文が発表されました。

Shimada, H. (2023)
Effects of Pruning Types on Tree Vigor of Bamboo-Leaf Oak Inferred from Allometric Analysis
American Journal of Plant Sciences, 14, 1430-1438.

樹高を切り下げ,樹冠全体を縮小させる剪定方法(crown reduction)よりも,主幹を保持したまま樹幹下部を剪定し,樹高を切り下げない剪定方法(crown raising)のほうが,安定した樹勢が得られるという研究報告です。


2023 年 10 月 1 日

私が統計データ解析を支援してきた佐藤貴雄さん(CRF Clinical Trials Center, NewYork)の研究が論文になりました。石灰化病変のある冠動脈のカテーテル治療の研究です。

Takao Sato et al. (2023)
Impact of eruptive vs noneruptive calcified nodule morphology on acute and long-term outcomes after stenting
Cardiovascular Interventions 16(9): 1024-1035.

Takao Sato et al. (2023)
Discrimination of Calcified Nodule as a Cause of Coronary Angiographic Radiolucent Mass
Cardiovascular Interventions 16(15): 1948-1949.


2023 年 8 月 9 日

長野県内のヒメボタルの形態データをクラスター分析,アロメトリック分析し,不連続な二型が明らかになった。

Iguchi Y. (2023)
Allometric approach to the two male morphs in the Japanese firefly Luciola parvula.
Frontiers in Insect Science, 3, 1230363.


2023 年 7 月 7 日

私が統計データ解析を支援してきた瀧本将弘さん(青山学院大・理工学部)の研究が論文になりました。言語習得に対する認知能力の関連性を探求しています。

Masahiro Takimoto (2023)
The effects of animated versus static metaphor with 3D images on EFL learners' acquisition of degrees of certainty
Journal of Computer Assisted Learning


2023 年 5 月 5 日

共著論文が発表になりました。

尾之上高哉・井口豊 (2022)
困難に直面している人への言葉かけに関する基礎的研究
日本教育工学会論文誌 46(Suppl.): 193-196.

能力の固定性と可変性に対する認識に関する研究結果です。ロジスティック回帰分析を利用しました。

水上聡子・井口豊 (2023)
福井県版気候変動教育「ジグソー法を用いた課題解決ワークショップ」の可能性―シティズンシップの視点から―
環境教育 32(1): 3-13.

持続可能な社会づくりのための資質・能力としてユネスコも掲げているコンピテンシーに関する調査研究報告です。主成分分析が使われました。


2023 年 4 月 6 日

私が統計データ解析を支援してきた島田英泰さん(緑生環,神奈川県相模原市)の樹木保全研究の論文が発表されました。

島田英泰・細野哲央(2023)
樹幹上部の枝葉を保持する剪定方法がシラカシ(Quercus myrsinifolia)の成長に及ぼす影響:樹冠を縮小する剪定方法との比較
樹木医学研究 27 (1): 1-12.

統計分析に allometry と Tamhane-Dunnett 多重検定が使われています。

ウェブページ更新:

信州大学と白馬・小谷両村が連携した神城断層地震震災アーカイブの情報を追記した。

静岡県の生物多様性保全行動計画について,移入ホタル問題の記載を追加した。


2023 年 3 月 10 日

私が統計データ解析を支援してきた草間賢介さん(堺市立病院機構・堺市立総合医療センター看護局)の修士研究を再構成した論文が発表されました。

草間賢介・石橋正浩(2023)
看護師の経験年数と専門学歴が専門職的自律性に与える影響
大阪教育大学紀要.総合教育科学 71: 217-229


2023 年 2 月 20 日

私が統計データ解析を支援してきた池田裕貴さん(飯田病院リハビリテーション科,長野県飯田市)の論文が発表されました。

池田裕貴・松浦汰一・林忠輝・本田哲三(2023)
大腿内側部へのキネシオテーピングと大腿部加圧装具が股関節内転機能および歩行機能に即時的効果を与えた一閉鎖神経障害例
理学療法科学 38(1): 84-89.

末梢神経障害による筋力低下を改善させた重要な研究例です。


2022 年 8 月 30 日

五味志文さん(諏訪市,五味医院)の臨床研究成果が論文化されました。貴重なデータの統計解析に協力できて私も嬉しい。

五味志文(2022)
2 型糖尿病患者における経口セマグルチドの使用経験
—筋肉量と脂肪量の変化の検討—
Progress in Medicine 42(8): 77-82.

経口セマグルチド投与による筋肉量,HbA1c,体重,脂肪量の経時的変化を一般化線型混合モデル(ガンマ分布)で分析した結果です。本剤が,筋肉量を減らさずに脂肪量を減少させ,高齢者でも有効に使えることを示唆しています。


2022 年 8 月 29 日

丸の内病院(松本市)の吉澤光崇さんから,論文掲載の連絡が PDF と共に届いた。

吉澤光崇(2022)
汎用計測器による高周波ラジオ波メス出力測定法の実用性の検討
医工学治療 34(2): 78-85.

丹念なデータ収集と統計処理で,内容が濃い研究成果となりました。私のサイトでも紹介されている倉持さんらの論文が大いに役立ったと聞き,嬉しく思います。

倉持龍彦・對馬栄輝・下井俊典・井口豊・宮田賢宏・大塚紹・大友学・若狭伸尚・村野勇・米津太志・角田恒和 (2018)
統計解析を用いた信頼性の評価 1
医工学治療 30 (2): 73-77.


2022 年 6 月 13 日

中日新聞から取材を受けた 3 秒型ゲンジボタルの話題が記事になりました。

<奥三河点描> ゲンジボタルの発光(中日新聞 6 月 4 日)

5 月,6 月になると,新聞にホタル記事は多いが, 3 秒型に気づく記者は少ないと思います。


2022 年 5 月 16 日

五味志文さん(諏訪市,五味医院)の臨床研究成果が論文化されました。統計データ解析に協力した私も嬉しい。

Simmon Gomi (2022)
Accuracy of short-term insomnia onset and composite clinical score in the differential diagnosis of common cold and influenza: A cross-sectional study
Kawasaki Medical Journal 48:01-08

主成分分析で求めた複合臨床スコア(発熱日基準)を利用し,普通の風邪に対してインフルエンザである確率が,発熱日を0として, a day 0 axis symmetrical and inverted U-shaped relationship となる,という研究です。不眠データでも,同様な関係が認められました。


2022 年 3 月 3 日

私が,博士論文(早稲田大学)の統計データ解析を支援した李 羽喆(LI Yuzhe)さんから,マカオ大学 人文学部 日本研究センター講師を務めている,との連絡があった。 LI Yuzhe web site を紹介しておきます。日本語教育を専門として,漢字圏日本語学習者を対象にした漢字語彙学習ストラテジー測定スケールの開発をおこなっている。今年もまた年始に,面白いキャラ入りカードで新年の挨拶を頂き,私も嬉しかった。これからも,研究を続けたいとの熱意が伝わってきます。


2022 年 2 月 15 日

共著論文が,日本教育心理学会の2020年度優秀論文に選ばれました(参照: 宮崎大学教育学部 ニュース 2021.11.29)

尾之上高哉・井口豊 (2020)
ブロック練習と交互練習の単独効果と複合効果の比較検討
—学習内容の定着度,及び,確信度判断の正確性に着目して—
教育心理学研究 68(2): 122-133.

尾之上高哉・井口豊 (2022)
優秀論文賞を受賞して ブロック練習と交互練習の単独効果と複合効果の比較検討―学習内容の定着度,及び,確信度判断の正確性に着目して―. 教育心理学年報 61: 342-343.


2021 年 10 月 3 日

私が統計データ解析を支援してきた水上聡子さん(アルマス・バイオコスモス研究所)と関田惇也さん(北里大学 医療系研究科)の論文が出版されました。

水上聡子・高橋敬子(2021)
福井県版 「気候変動ミステリー」 を用いた教育プログラムの可能性-シティズンシップ教育における内発的動機づけとコンピテンシーの視点から
環境教育 31(1): 23-32.

Sekita, J., Takahira, N., Iwamura, G., Watanabe, H., Kusaba, A. and Kondo, S. (2021)
A Predictive Model for Hip Abductor Strength and Knee Extensor Strength 12 Months After Total Hip Arthroplasty With an Interaction Term
BMC Musculoskelet Disord 22: 827


2021 年 9 月 8 日

日本ホタル再生ネットが発行する雑誌の第 2 号が送られてきました。

雑誌・ホタル再生

日本ホタル再生ネットは,昨年誕生したばかりの組織ですが,この発行雑誌も今後の発展が楽しみです。


2021 年 5 月 11 日

私が統計データ解析を支援してきた草間賢介さん(堺市立病院機構・堺市立総合医療センター看護局)と畠山尚文さん(北海道・八雲総合病院リハビリテーション室)の修士研究が発表されました。

草間賢介(2021)
卒後5年間における看護師の専門職的自律性の変化
―看護師の主体的な継続した学びのために―
大阪教育大学大学院教育学研究科
健康科学専攻 人間科学コース 発達人間学分野

畠山尚文・井出訓 (2021)
「誤嚥を起こさないための食事介助」における知識尺度の作成
言語聴覚研究 18巻1号

畠山さんのものは,修士研究をまとめた学術論文です。


2021 年 3 月 17 日

私が博士論文の統計データ解析を指導したインドの Sunitha さんから,インド経営大学院ヴィシャーカパトナム校の Assistant Professor に採用されたとの連絡があったので,彼女のサイトを挙げておきます。専門は,第二言語としての英語教育です。

T Sunitha web site at Indian Institute of Management Visakhapatnam


2021 年 2 月 14 日

自治医科大の神田善伸さんによる,超簡単な EZR 入門書が発売されています。私のところへも,出版社(オーム社)を通じて寄贈されました。遅ればせながら,改めて,神田さんとオーム社に感謝します。

神田善伸 (2020)
サラっとできる! フリー統計ソフトEZR(Easy R)でカンタン統計解析
オーム社


2021 年 1 月 30 日

共同研究の成果が発表されました。

尾之上高哉・井口豊 (2020)
ブロック練習と交互練習の単独効果と複合効果の比較検討
—学習内容の定着度,及び,確信度判断の正確性に着目して—
教育心理学研究 68(2): 122-133.

宮崎大学の尾之上さんとの長期にわたる研究成果となりました。

倉持龍彦・井口豊 (2020)
“R言語”が導く統計解析の世界
血液浄化とそれを支える基盤技術,織田成人・酒井清孝(編),東京医学社:167-182.

土浦共同病院の倉持さんによる, R を利用した医療統計解析の集大成の一つとなりました。