志賀高原・石の湯ゲンジボタル鑑賞会 2012
井口豊(生物科学研究所,長野県岡谷市)
最終更新:2024 年 3 月 4 日
2012 年 7 月 16 日に,志賀高原・石の湯で,ゲンジボタル鑑賞会が開催された。
長野ホタルの会の会員,約 20 名が参加したが,そのときは阿部守一 長野県知事も招いて鑑賞してもらった。
下の写真は,石の湯ロッジ手前の橋の様子。真ん中付近,白い上着が,たぶん阿部知事である。
当日は,連休中ということもあって,県内外から, 100 名近い観光客がホタルを見に来ていた。私の計測では,約 300 匹のゲンジボタルが見られた。
下の写真は,石の湯ロッジ手前の橋から,上流側を見た様子である。
2000 年以前は,石の湯ロッジまで,自由に自動車が乗り入れられたし,観光客も少なかった。しかし,今では全国的にと言って良いほど有名になりつつあり,信州北部での修学旅行や林間学校の目的地のひとつともなっている。
観光客が増えたため,石の湯入り口にあたる,平床バス停付近に 18 時から 21 時頃まで,ゲートが出来て,自動車の出入りが出来なくなってしまった。平床バス停付近の無料駐車場に車を止めて,約 1km 歩くことになった。
石の湯ゲンジボタルの特徴は,生息地標高が日本で最も高く,成虫出現期間が日本で最も長いということであり,生息地は国天然記念物に指定されている(特異なゲンジボタル生息地,志賀高原・石の湯)。
ホタル鑑賞後は,阿部知事を囲んで懇談会があった。下の写真,一番奥中央の白い服の人物が阿部知事で,向かってその右隣が,三石暉弥・長野ホタルの会会長である。
阿部知事は今回が初めての訪問だったようだ。今後も,代々の知事に,ここのホタルの重要性を認識してもらいたい。
関連ページ
参考文献
井口豊(2013) 志賀高原・石の湯におけるゲンジボタル成虫の出現パターン.全国ホタル研究会誌 46: 26-28.