生物科学研究所 井口研究室
Laboratory of Biology, Okaya, Nagano, Japan
長野県下諏訪町におけるウスバキトンボの観察記録
井口豊(生物科学研究所,長野県岡谷市)
最終更新:2024 年 3 月 2 日
2012 年 8 月 15 日に,長野県下諏訪町・湖浜の交差点付近で,飛翔するウスバキトンボ(Pantala flavescens)を 4, 5 個体見かけた。
縄張り争いか,互いに牽制しあっているかのような飛翔であった。下の写真は,見にくいが,赤矢印の先端付近に飛翔中のウスバキトンボである。
拡大写真が以下のものである。
車も人も来ない場所は,いくらでもあるのに、なぜこの場所で,という疑問が残った。
日本各地どこにでもいるトンボと言われるが,岡谷市内では見かけることが少なくなった気がする。
ただし,このトンボは沖縄のような亜熱帯地域でないと,越冬できないと言われている。現状でもそうだろうか?最近では,全国的な規模のマーキング調査もされている(ウスバキトンボ全国調査)。今後も各地で継続的な生息調査をしたほうが良いと思う。
渡り鳥ならぬ,渡りトンボと言われるだけあって,とにかく飛んでばかり,止まることが少ない。子供のころ,ピョンピョン飛び上がって網を振り,捕まえた懐かしい記憶がある。
ネット上の写真でも止まっているものが多く,飛翔ビデオはあっても,飛翔写真は少ない。
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