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生物科学研究所 井口研究室
Laboratory of Biology, Okaya, Nagano, Japan
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第8回信州ホタル保護連絡会:松本市の有害外来種巻貝コモチカワツボ

井口豊(生物科学研究所,長野県岡谷市)
最終更新:2024 年 4 月 28 日

第8回信州ホタル保護連絡会は, 2012 年 8 月 25 日(土)に,松本市島内・町公民館で開催された。

2016 年 に放送された TBS テレビドラマ「神の舌を持つ男」 第1話「殺しは蛍が見ていた」は,県外で買ってきたホタルを地元のホタルと称して観光利用する辰野町がモデルとなっていて,私が監修した(ドラマ神の舌を持つ男・殺しは蛍が見ていた,辰野町がモデル)。この番組の 36 分ころ出てくる湯西川のホタルを守る会の建物は,島内の公民館に良く似たものとなっている。

信州ホタル保護連絡会は,毎年,県内市町村の持ち回りで開催,県内各地のホタル保護団体の集まりで,今回は,「車屋セギ保存会」が中心となって開催された。

保存会の活動報告後,公民館東側に流れる何本もの用水路を見学した。その写真が次のものである。

水温15度前後で,きれいだが冷たい水であり,ホタルが多数繁殖するには少し厳しい環境と言える。

あちこちの用水路で,外来種の巻貝コモチカワツボ Potamopyrgus antipodarum が大量に発生しているのには,皆が驚きの声を上げた。下の写真で,ゴマ粒のように見えるのは,この写真内だけでも,数百~数千のコモチカワツボである。

松本市島内のコモチカワツボ

コモチカワツボは,長野県全体でも警戒されている有害外来種である(Stop! コモチカワツボ - 長野県 )。それにしても,ここ松本市島内で,これほど増えていたとは驚きであった。

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